Jリーグの湘南ベルマーレとスポーツ振興くじ

湘南

湘南ベルマーレの目指すサッカーは、ずばり「湘南スタイル」です。これは曹監督が著書の中で提示している概念で、先ず、攻撃から守備、そして守備から攻撃への切り替えを速めることを挙げています。次が、攻守両面において、相手よりも常に人数をかけることです。そして、パス全体に占める縦パスの割合を4割に持っていくことを目指している事になります。曹監督自身は、以上の戦略はどのチームも目指しているとしており、世界的なサッカーの流れでもあると言っています。特に縦への推進力が重視されており、その点ではハリルホジッチ監督も納得しています。また、スポーツスタイルは単にピッチ上の戦略やフォーメーションに留まらず、地域やファンを巻き込んだ普遍的なテーマとして掲げられています。

ベルマーレスタイルは日本サッカー界にも浸透しており、2012年のJ2時代から一貫して流れているコンセプトになっています。一言で表すならば「スタンドとピッチが同じ気持ちを共有し、これが湘南のサッカーだと誇れる空間を生み出す」ことになります。代名詞としてカウンター攻撃が取り上げられますが、ファンやサポーター、そしてチームが一体となってゴールに向かう現れの一つなわけです。

90分間を通して足を止めないのは勿論、両方のゴール前で体を張り、何度でもボールを奪いに行く。一人でだめなら、2人、3人と人数をかけて攻めることになります。スポーツ振興くじは、Jリーグのベルマーレスタイルに磨きをかけるためにも役立っています。